執筆:仲和成
住宅は賃貸?それとも購入?【執筆:仲和成】
2020年8月26日
周辺知識を強みとするFP・仲和成氏のアドバイス事例を公開!【住宅編1】
皆さんこんにちは。ファイナンシャルプランナーの仲和成です。今回は、マイホームに関する件で「賃貸と持ち家、どちらにすべきか?」ということを考えたいと思います。
賃貸と持ち家のメリットの比較
「賃貸の場合の賃料」と「購入=持ち家の場合の支払い総額」の比較だけでなく、前提条件についても比較をする必要があります。賃貸と購入(持ち家)、それぞれのメリットは何でしょうか?
賃貸のメリット
- 長期にわたりローンを抱えずに済む
- リフォームや修繕の費用が原則かからない
- 初期投資がかからず、日々の生活費に余裕が出る
- 固定資産税がかからないなど税負担が軽い
- 家族構成が変化しても住み替えが可能
- 転勤しても住み替えが可能
- 近所付き合いが煩わしくない
持ち家のメリット
- 老後の住まいに不安がない
- ローン終了後の居住費負担がない
- 自分の資産になる
- 子供に不動産という資産を残せる
- 自由にリフォームできる
- マイホームを手にしたという満足感
- 社会的な信用を得られる
賃貸か?持ち家か?
ある雑誌の理想の住まいアンケートでは、持ち家派は69%、賃貸派は31%、つまり全体の約7割が持ち家希望という結果がでていましたが、興味深い事に、既に持ち家の人の中で、8%の人が賃貸が良かったと回答していました。
持ち家の場合、特にマンションでは、家ができあがる前に契約をする場合も多く、手抜き工事の発覚や、住み始めてから分かる住環境部分もあり、8%の人々は住み始めてから何らかの「こんなはずではなかった”という感情を抱いたと考えられます。
結局のところ、”賃貸か?購入か?”の判断は、上記のようなメリットの内、どの部分に価値を感じるのかによって決まるように思われます。
持ち家を希望する方へのアドバイス
最後にFPとして、購入希望者にアドバイスをするとすれば、
- 頭金はできるだけ多く
- 万が一、無職になったときでも、最低1年間はローンの支払いができるようにしておく事
- 生涯収支を見通し、無理な購入はしない事(借りれるお金と払えるお金は違います)
- 返済方法をよく吟味すること
ということをお伝えしたいと思います。
※注:この記事は仲和成氏が過去に執筆した記事から引用したものです。内容につきましては最新の社会経済情勢や法律を踏まえ参照ください。